世の中の生産機械について、専用機械の提供者は、生産するお客様のニーズに基づいて、一品一葉の専用機械を毎回ゼロからクリエイトしていきます。 機械をクリエイトする組織の管理者やプロジェクトリーダーが直面するいろいろな出来事に対する、考察と少しズルい裏技の対応などをお教えします。 モノづくりのマネジメントに関して、意見調整、根回し、泥臭い不具合対応などのマネジメントについて、前回より少しズルい裏技を含めて解説します。
第1章 プロジェクトリーダー2 スタッフを囲むトップ、上司、現場の人達
ものづくりスタッフのチームを預かるリーダーとして気をつけることを説明します。 例えば部下への指導は手を汚して背中を見せること。 恐怖政治をしすぎると指示をあおぎたがる人ばかりになって来ます。 メンバーの前でチームリーダーの面目を失うような言葉は控えること。 善意の行動で失敗した時の個人追求は、その人の心を理解してあげること。自分が元気をなくすと部下の活力に影響が出てくること。 部下に振りすぎるとノウハウ だけでなく自信も失います。 チームを守るための鉄壁の守りすぎ行動は絶望への道にもつながります。日々の忙しさの中でも一歩先の一手を実施することが仕事に追われないコツです。
- 業務の取組み物件は、何に力を向けるか優先度の決断の問題
- メンバーの前でのチームリーダーの面目を失うことを行わない
- 恐怖政治では、指示をあおりたがる下と判断したがらない上
- 部下への指導は手を汚して後姿を見せる
- 善意の行動での失敗の追及は、その心を理解してあげる
- 自分が元気をなくすと、部下の活力に影響が出る
- 会議室内での 机上の空論 と 資料遊び
- 下に振りすぎると、ノウハウだけでなく自信も失う
- 守りすぎは絶望への道
- 一歩先の一手が追われ仕事をなくす
第2章 モノづくり交渉のズルい技
ものづくり交渉のズルい技について少し述べます。 まず自分の発言力を常にキープすることが大切です。 他のチームと交渉する時は、場合によっては トップの言葉を利用することです。 相手の土俵では喧嘩をしないこと。 意外と書面に残さない気配りも忘れないこと。話しすぎは意外と墓穴を掘るので、聞く側の方がいいケースもあります。他部署に交渉する時は下から話してNGでも、上から 攻めてOK を取る場合もあります。複数の仕事をチームにやらすと意外とやりやすさが優先されるケースがありま。チーム内での各メンバーの仕事をやってるぶりっ子を見抜いてください。 それと同時に自組織の忙しさのエビデンス作りも必要です。
- 常に発言力をキープする
- トップの言葉を利用
- 相手の土俵で喧嘩しない
- 演技をしてうまく価値とれ
- 書面に残さない気配り
- 話しすぎは墓穴を掘る、聞く側の方が賢い
- 下からの説明はNGでも、外から攻めるとOK
- 上に言いにくい判断を、他部署から言わせる
- 複数の仕事を持つと、自分の興味からとか、やりやすさから優先される
- 仕事をやってるぶりっ子のエビデンス造り
第3章 プロジェクトリーダーの外注マネジメント
モノづくりスタッフとしての自分を立派なエンジニアになるために自分のキャリア設計を考えてください。技術だけではなく人間学の勉強も行う必要があります。プロジェクト リーダーの必要な能力には、他社や外注業者への仕様の提示の方法や、渡す図面の定義や扱いの方法もあります。エンドユーザーの社内規格の恐ろしさを知って工数をちゃんと指示したり、制御回路は定常運転よりむしろ異常処置の方に気を配ったりすることが必要です。外注業者の見積もり金額への管理費の載せ方とか、お客様や設備商社様とよくある価格交渉のいろいろに注意してください。見積もりを提出する時の裏技的な注意事項についても説明します。
- エンジニアとしてのキャリア設計
- エンジニアとしての人間学の勉強
- プロジェクトリーダーのモノづくりで必要な能力、資質
- 外注設備メーカーへの仕様提示についての注意
- 提出する 図面は参考図という定義で発注する
- 社内規格の工数の見込み忘れ
- お客様の設備規格についての注意
- 見積もりの注意事項
- 制御回路は異常処置の方を慎重に
- 外注業者依頼物件への管理費の載せ方
- 大手のお客様のよくある価格低減技
- 機械メーカーから見た商社様への注意事項
第4章 機械のクリエイト 2 開発、技、訓練、特許
機械を開発するのは、 たとえ大企業でも一人の柔軟なアイディアの持ち主からスタートします。それは 教科書通りの一本道ではないし、かけた時間に比例して成果が出ないのが 開発であります。
また、機械の構造図は、バカ丁寧な1枚より、ラフな 数枚の構想図からスタートします。 構想に行き詰まったら一歩下がること。 全体構想はあくまで 一人で実施することで、いきなり細分化は不成立の山です。 全体から攻めてやるべきことのみ重点思考してそれ以外は真似をしましょう。 気合を入れた設計と途中で力尽きた図面は見て分かります。 構想はスピードが大切で、いつまでも迷っていては先に進めません。 機械の原価感覚はある程度身につけて交渉に臨んでください。
特許はむやみやたらとに申請してもNGで、このアイデアが取れるかどうかの直感が必要です。 大手との特許併願についての注意もあります。 展示会はエンジニアにとって大事な場ですが、自社が展示する時、見て回る時とコツがあります。
- 開発は一人の柔軟なアイデアの持ち主から
- 開発は教科書通りの一本道ではない
- かけた時間に比例した成果が出ないのが開発
- はじめは馬鹿丁寧な構想図1枚より、ラフな構想図で数枚を描く
- 構想に行き詰まったら一歩下がる
- 全体からせめて、やるべき事を重点指向し、その他はマネする
- 全体構想は一人から実施。いきなり細分化は機構の不成立が発生
- 気合を入れた設計と力尽きた設計は見てわかる
- スピードが肝心、ケツの穴が小さいといつまでたっても固まらない
- 設備の原価感覚を身につける
- 特許をとれるかのコツ
- 大手の会社との特許併願について
- 展示会調査は勝負の場
- 自社が展示する時の注意
第5章 会議の進め方 2
会議の開催についての裏技を説明します。 会議の心、無駄、言い訳といろいろ方法があります。 また、会議自体をやることが目的になって、ネタ探しや報告に時間をかけすぎて無駄を築くものもあります。会議に臨んでは、資料が資料を呼ぶ度胸の小さな完全武装の資料つくり。勇気を出してある程度面倒な会議を設定する意気込みも大切で、意外と組織の個人の評価というのはイベント効果で決まります。 失敗を正当化してうまくマッチポンプを行うズルいが上手な報告会の存在。 自分の意見を妨げそうな人 を会議で抑え込む方法。 会議議では質疑対応の成功のために報告は部下にやらせて、自分は質疑対応に回るやり方もあります。
- 会議の心、無駄、言い訳という報告会のズルい技
- 手段が目的になっていませんか
- 多人数の相談でコンサンサスをとりすぎると一番低次元の人のレベルに話が落ち着く
- 報告に時間をかけすぎ
- 情報共有 山ほどの時間をかけた共有化、レクチャーは何のため
- 資料が資料を呼ぶ、ケツノ穴の小さい完全武装
- 虎穴に入らずんば虎児を得ず
- 得てして、大企業内の出世は、イベント効果のみで決まる
- ズルい報告会、失敗を正当化する方法
- 自分の意見を妨げになりそうな人を会議で押さえ込む方法
- 報告者は自分より一つ下の者にやらせ自分はフォローに回る
- 物を具現化する後工程の方がやったやった文化で報告は楽
- 聞き流す勇気と度胸
第6章 組織の人事、異動の注意と技
大きな会社の組織では、頭の良い人より使いやすい人を組織は好みます。使いにくい人は敬遠されて組織替えをやると「やんちゃ坊主」がある組織に集まります。 将来有望な若手は優秀なリーダーのもとにつけることが得策です。 また毎年、頻繁に組織を変えた時は、モラル低下が起こってきたり、担当者を変えすぎると組織の中で不具合自慢が始まる現象が起きます。そして組織の長は自分が自由にいつでも使える右腕というべき人物を抱えておくことです。事務局的な間接業務がエキサイトしすぎるとモノづくり実務スタッフに負荷が集中することになりますので注意してください。 また 人物評価の時に能力レーダーチャートと言ったのがありますけど、これのマジックについても説明します。
- 頭の良い人より使いやすい人を組織は好む。 使いにくい人は敬遠される
- 組織換え、やんちゃ坊主がやってくる
- 将来有望な若手は、優秀なリーダーのもとにつけること
- 担当者を変えると、不具合自慢が始まる
- 毎年頻繁に組織を変えたときのモラル低下
- 長は自分が自由に、いつでも使える人物を抱えておくこと
- 多くの事務局が乱立して、実務担当者に負荷が集中
- 人材育成での能力レーダーチャートのマジック
第7章 大企業と中小企業2 大企業の硬直化と中小の悩み
大企業の硬直化の事例です。敵に負けても味方に勝つという気持ちが発生して、井戸の中での大運動会を実施しています。しかし、実は一歩外に出れば大嵐です。開発技術を実際の量産ラインに導入する意気込みも各部署、担当によって違います。平和な組織においては 今のままでは失敗がないが、このままでは ジリ貧になるのです。 忙しい状態の今でこそ次の一手を見て動いておく必要があります。そのためにも組織長は1人の担当者の気持ちと同じではいけないです。 課題創造力を持ってチャレンジしてください。
そして、なぜ上の人ほどトップの意向ばかり気にするのか、その理由はあなたが出世すればわかります。現場では腕組み部隊だらけです。
大手に対して、中小企業の場合は役職とかポストより、一体誰が本当のキーマンなのかが仕事を動かす ポイントになります。 中小企業での人材の悩みについて説明します。
- 敵に負けても味方に勝つ? 井戸の中で運動会、でも外は大嵐
- 腕組み部隊だらけの大企業病
- なぜ上司は上ばかり気にするのか
- 組織長の思いと一個人の気持ちの違いについて。
- 管理者が担当者と同じ気持ちではいけない
- 開発技術を実際の量産ラインに導入するときの敬遠感覚
- 今のままでは失敗はないが、このままではジリ貧
- 忙しい状態の時こそ次の一手
- 中小企業の場合は役職より誰がキーマンかで仕事が動く
- 中小企業の人材の悩み